将棋の大会に参加した
何回か行っていた隣町の指導対局会を主催されている方からアマチュアの大会があることを教えてもらい、参加してきた。この大会は級位者のクラス、初段~三段のクラス、四段以上のクラスに分かれており、初段~三段のクラスで申し込んだ。
結果としては、4局指して3勝1敗だった。将棋ウォーズでは初段なので、三段まで参加できる中では健闘したと言える。頭が覚えている間にそれぞれの感想を残しておきたい。いちおう書いておくと、自分は今年から中飛車を指すようになり、この大会ももちろん全局で中飛車を指した。ちなみに、なぜか4局とも後手だった。
一局目
お相手は超速二枚銀で、こちらは△4四銀+△5六銀の構えをとった。この形は居飛車側が指す手が難しい印象があり作成勝ちと言われているが、自分としては中飛車側も実際にここからの方針が分かりにくく勝ち切るのも大変といった印象だ。
本局では、居飛車側から無理気味な攻めを仕掛けてくれたおかげで、手に乗って駒得に持ち込み攻め入ることができた。
二局目
お相手は一直線穴熊で、こちらも穴熊に組み相穴熊となった。この場合の中飛車側の方針は石田流に組み替えて、低い構えのまま大駒の交換に持ち込むことで、相手からの駒の打ちどころを消しつつ一方的に大駒を打つ展開を狙いたかった。
こちらが△3五歩から石田流を見せたところで、お相手が▲2六飛から▲4六飛と揺さぶりをかけてこられて、こちらが応手を誤った結果、かなり一方的な展開となってしまった。
あらためて定跡書を読むと、この▲4六飛という手は確かにあるようなので、こちらの序盤の勉強不足が敗因となった。
三局目
お相手は同じく中飛車で、相中飛車となった。ただし、こちらの囲いは美濃囲い、お相手の囲いは金無双となった。美濃囲いであれば、端攻めを視野に入れるのだけど、金無双ということもあり中央突破を目指す形となった。
角交換の後、こちらが△5二飛、△5六銀、△6五桂、△2四角といった理想の布陣を組むことができ、中央突破に成功した。ただ、お相手も粘り強い手で決め手を与えてくれず、お互い秒読みまでもつれた。ギリギリでお相手の攻めを余して詰ませることができた。終盤での寄せがグダグダになってしまい秒読みまでもつれてしまったので、このあたりが課題と言える。
四局目
お相手は三間飛車で、こちらは対振り飛車に用意してきた中飛車左穴熊を指した。お相手は▲6六歩+▲6七銀型で、こちらは△5四飛と浮きやすい形だったので右銀と飛車でお相手の角頭を攻める展開となったが、するどい切り返しに遭い、大駒を交換する展開となった。その後もお相手の攻めがなかなか途切れなかったが、こちらは穴熊の遠さを活かし、手抜いて積極的に攻め合いに持ち込んだ結果、無事に寄せ切ることができた。
こちらが押されている時間が長かったため不利と感じていたが、帰宅後AIに解析させてみた結果、終始こちらが優勢だったらしく、あらためて穴熊の強さを感じる1局となった。
shogi.ioに棋譜を起こしてみた。https://shogi.io/kifus/257105
一日を通しての感想
冒頭に書いたとおり、三段までのクラスでほぼ格上だろうと思って参加したので、3勝もできたのは望外の結果だったと言える。どの対局もこれまでの序盤の勉強が活きた展開となり、努力が実を結んだのが大きかった。
ただ、敗れた対局を除くと、3局とも終盤までもつれて、1手か2手くらいの僅差で掴んだ勝利だったため、終盤力も着実に身についてきているのを感じた。序盤でリードしたとしても、そこから勝ち切るのはいつも大変なので、終盤力をさらに磨いて、しっかり勝ちきれるようになりたい。